「ソフティモ」ってほぼほぼ伊野尾くんじゃん。

「自担」と呼ぶことを決めた。

 

私は、Hey!Say!JUMPの伊野尾慧くんを「自担」と呼ぶことに決めました。

 

以下は、死ぬほど長くて死ぬほどくだらない自分の気持ちの吐露です。この手の記事がちょっとした不快感や寂しさや苛立ちみたいなものを生じさせてしまう可能性はわかっていて、でもやっぱり言葉にしておこうかなと思ったりして、ちょっと悩みつつキーボードを叩いています。

自分の気持ちを言葉にすることがどちらかというと苦手だ。それは怖い。自分の気持ちに折り合いをつけること、そもそも折り合いをつけなければいけないのか。そんな気持ちがぐるぐるとまわっていて、記事を書いては消し、書いては消しを繰り返した。

「担降り」問題は複雑で深刻だ。 自分が「担降り」したのか、と言われるとなんか違う、と思う。「担降り」というのはいまいちしっくりこないなと思っていたので、明確に言葉にするのを避けていた。でもなんでしっくりこないと思っているのか、そうゆうところを含めて一度言葉にしておこうと思った。だってこれは人生の転機だから。人生の転機、馬鹿かよって私の中のもう一人の私が冷静に言うけど、別の私はやっぱり真剣な顔で「これは人生の転機」って言っている。

 

私は、2009年頃、嵐の相葉くんのファンになりました。

そもそも、人生においてジャニーズを好きになるとは思わなかった。これまでまったくジャニーズやアイドルと無縁の生活を送ってきた私は、アイドルを好きになる、ということに不慣れだった。アイドルのような虚像を好きになるというのは、とても不安で心許ないことのように思えていた。

そんななかで嵐は信頼感があった。この5人がいれば、今後も絶対に、悲惨なことにはならないだろう、しないだろうという信頼。どんなことがあっても嵐なりにきちんと答えを見つけて進んでいくんだろう。その答えがどんなものであれ、私はそれを信頼して受け止めることができるだろう。これはおそらく世代的なものもあるのだけど、当時の嵐からは「アイドル」への気恥ずかしさが時折滲み出ていて、それは、アイドルは自分とは違う感覚を持った、自分とは違う世界の、かけ離れた人種なのだと思っていた私の凝り固まった偏見や先入観をふっとほぐしてきて、そして同じ感覚を持った人間として見た5人は圧倒的に魅力的だった。おそらくそうやってはまったひとは多いのではないか。私は嵐の身に纏う「信頼」を愛していた。いや、愛している。

相葉くんを好きになった理由、それはもちろん言わずもがな世界一イケメンでかっこよくておしゃれで、絶対的な激モテ男子で、加えて綿菓子のように儚げな一面と、でも尚且つその自らの繊細さをそのままに受け止められるだけの強さを持っていたからであるし、私は基本的にひねくれた人間だからひねくれた人間のことをひねくれながら好きになる傾向があるんだけど、生まれて初めてアイドルを好きになったとき、私はそんなひねくれをすべて取り去ってアイドルとして大正解な相葉くんをただまっすぐに好きでいたい、と思ったのだ。相葉くんは、ひねくれた理由をだらだらと並べる必要もなく、「だって好き」と思える人だと思った。

一方で、私のなかで「担当」という制度はそこまで輪郭をもったものではなくて、ぼやっとした曖昧なものだった。相葉くんが一番好きだし、なんとなくそれを担当というのだろうと思っていた。今から思えばずいぶん気楽に相葉くんのことを好きでいたと思う。私は、選択して享受する立場だったし、神輿を担ぐという意識はなかった。嵐のメディア露出の多さがそのような好きでいる居方を可能にさせていた。言ってしまえばそれを「茶の間」というのだろう。でも、それが嵐の懐の広さであり、大多数のファンを抱えている所以であり、それに逆を返せば、私は相葉くんのことが、何の義務感も責任感も使命感もなく、ただただ「好き」だったのだ。

 

初めて「伊野尾くん」という選択肢が自分の中に生まれたときは戸惑った。それまで、私は「嵐だから」好きになったと思っていて。嵐を好きになって、TOKIO関ジャニも好きになったけど、それは嵐と仲がいいから、嵐だからだって思ってた。 「嵐だから」という言葉を、大人になってから急にジャニーズに嵌った自分への言い訳のようにしていた部分があったんだとも思う。でも、伊野尾くんは そんな言い訳を取っ払うくらい、ものすごい勢いで私の心の中に入ってきて掻き乱してきた。

これは本当に悔しいのだけど、私は伊野尾くんを初めて認識したときのことをよく覚えていない。ふとした拍子にTLに流れてきて名前を知っていたのだと思う。「気付いた時には伊野尾くんは心の中に居た」ということにして自分をなだめている。強く認識したのは、2014年1月末、伊野尾くんが金髪にしたという一報がTwitterを駆け巡った時だ。そこからは本当にフィーバー状態だった。金髪、DS伊野尾回、Ainoarika、なるようになるさ。(2014年2月の出来事については長くなるので別記事にまとめました。人生を変えた25日間のこと~伊野尾慧、金髪狂想曲~ - teacoのブログ)この怒涛の一か月が私の心を決定づけていく。そしてこの頃から、伊野尾くんのことを考えては言葉にできず涙する日々を送り始める。比喩的に泣けるとかでなく、伊野尾くんのことを考えると本当に涙がこぼれることに驚いた。3月には、ドームコンが発表されて、わけもわからないまま申し込む。友達もいないのに、なぜ躊躇せず申し込もうと思ったのか、ただただ何かに突き動かされるような衝動が働いていた。FCに入っていなかったのでローチケに申し込んだがあえなく落選。そっかーとか思っていたが、思いがけず声を掛けてもらって入れることになった。このタイミングの良さが恐ろしかった。全てのことが、私が伊野尾くんを好きになるために入念に完璧に計画されたシナリオのように思われた。

そのフィーバーはまだまだ終わらなかった。なるようになるさでは毎週伊野尾くんのあまりの可愛さにむせび泣いた。そして初めて入ったLWMコンが伝説的な素晴らしさだった。そこでアルバム「smart」の発売とアルバムを引っさげたツアー開催の報せ。容赦ない勢いだった。初めて見る伊野尾くんは、白くて可憐で可愛くて美しくて輝いていて目を奪われた。伊野尾くんを目で追っている間、私は息ができなかった。

 

私は、伊野尾くんにお金を落としたい!と強く思った。お金を落としたいという気持ちは、初めてのものだった。それはきっと、現場に足を運ばなければなかなか供給されないとか、これからもっと売れていく知名度を上げていく余地が沢山あるといった環境的なものもあるのだと思うけれど、お金を落とすときの喜びと快感を味わってしまった。

同じ時期に伊野尾くんが好きになった友達に会った。彼女は担降りに真剣に悩んでいた。まっすぐな気持ちをぶつける彼女にちょっと圧倒された。初めて「担当」という言葉の意味を意識した。伊野尾くんを「自担」と呼びたい、という感情が私の中にうまれた。伊野尾くんの神輿を担ぎたい。伊野尾くんを応援したい。伊野尾くんのこれからの一瞬一瞬を、内側から目撃していきたい。一方で、「相葉くんを好き」という気持ちは、伊野尾くんを知る前と後で、本当に一切何も変わらなかった。私は伊野尾くんを好きに なって、「好き」という気持ちが一種類ではないことを初めて知った。「好き」という気持ちがひとつで、その量の多い少ないの違いだったら、ことは随分単純 なのだろうと思う。

その時、私は、彼女に「好きな気持ちは無限だけど、お金と時間は有限だからその配分をどうするか」と言った。そのことは、わりと最初からつまりはそういう問題なんだなと結構冷静に考え至っていた。そのようなことを冷静に考えられていた時点で「担降り」とは少し違ったのかもしれないな、と思ったりする。そうは思っていても、伊野尾くんで初めて「担当」という概念を知ったなどと口にしたら、それが相葉くんのことを好きだったすべてを「結局大して好きじゃなかったのだ」と言っているような気がして、口に出せなかった。他人に言っておいて自分ではなかなか気持ちの整理がつかないどうしようもない話である。「好き」という気持ちの、量の違いではなく種類の違いだと、今では、自分のなかで理解して納得しているのだけど、どうしてもそれを言葉にしたときに帯びてしまう響きの冷徹さに自分でおののいてしまった。だって本当に全く変わらず「好き」なままだったから。

 
私は相葉くんに「アイドルのファンでいる」のことの矜恃を教えてもらった。相葉くんは私にとっていつだって楽しくファンでいられる存在で、相葉くんを好きになって辛いなって思ったことは一度もなくて、相葉くんがメディアを通 して見せてくれること、そして見せたくないって思っているんだろうこと、それらすべてに丸ごと信頼を置いているので、焦燥感や不信感や不安を覚えることな く、いつも幸せな好きという気持ちでいっぱいだった。しつこいようだが「好き」という気持ちに全く変化がないので、今後も、今までと変わらず「好き」でいるんだと思う。「好き」じゃなくなることは一生ないんだと思う。
 
でも私は、伊野尾くんの「担当」になろうと思った。まだ伊野尾くんの知らないところもたくさんある。不安だし、胸がざわざわすることもある。伊野尾くんの圧倒的な、可愛さ、可憐さ、甘美さ、妖艶さ、美しさ、儚さ、その一方で持っている、ごくごく普通の男の子らしさやがさつさ。適当さと素直さ。どんな場面でもいつもぶれずにしなやかに「伊野尾くん」であるところ。その全てをこれから目撃していきたい。伊野尾くんが選択したアイドルという仕事を、ファンという形で応援できる、ということに絶大の喜びを感じる。

 

伊野尾くん、遅くなりましたが、どうぞよろしくお願いします。

 

そして、アイドルを好きになるってこんなに命がけなんだなって、すごい楽しいなって思います。