「ソフティモ」ってほぼほぼ伊野尾くんじゃん。

職場の後輩有岡くん

 

「職場の後輩有岡くん」が私の中でアツい。単純で人懐っこくて、やる気がないのかなって思うと意外に仕事に熱心で、怒られたらすぐへこむし褒められたら顔をくしゃくしゃにして笑うかわいいやつだ。

 

 

そんな後輩有岡くんを日々の殺伐としたオフィスライフのなかに見出して心のオアシスとしていたところ、あるとき一通のaskが届いた。

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なに?!後輩有岡くんとデート!うらやましい。と思っていたらすぐにもう一通のaskが届いた。

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なんと。有岡くんとうきうきデートに行く人がいる裏で、有岡先輩に恋をしている女子がひとり涙に暮れていたのだ。こうして私のエア恋愛相談という遊びが始まった。驚くべきことにその後askには職場の有岡くんに想いを寄せる多くの働く女子たちから恋愛相談が寄せられた。入社したばかりの女子は有岡先輩に憧れ、先輩女子たちは頼りない有岡くんをかわいいやつだなと思ったり、そんな有岡くんが見せる違う一面にどきっとしていた。とりあえず一つにまとめておきます。以下です。

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エア恋愛相談は楽しい。時に厳しく、時に優しく恋するワーキング乙女たちに言葉をかけ、私はすっかり社内のお局である。私だって有岡くんとのドキドキを楽しみたいのにみんなの相談ばっかりよ!!(煎茶をすすりながら)しかし驚くべきはそこに差し挟まれるエピソードの具体性である。タクシー代を払ってくれる有岡くん。新人研修で先輩ぶって優しく声をかける有岡くん。たぶん、後輩有岡くんは会社で働く全女子の心の中にいるんだろう。今日も有岡くんはコピー機の前で上司に頼まれたコピーをしたり、自販機の前で缶コーヒー片手に同期とおしゃべりしたり、終わらない残業に頭をかきながらパソコンに向かったりしてることでしょう。なんて夢があるんだろう。現代におけるおとぎ話のレベル。そしてこれだけ需要があるのだからドラマ業界はいますぐ有岡くんに愛される職場の後輩的役柄を割り当てるべきだと思います!!!!!

いのおくんとファン。



みんななに書いて欲しい? はやめに教えてください!(いのお作文、2015.4.7)

こうやって君にメールするのも何回目だろう?何度メールを送っても返事が来ないなぁ。(『ウィークエンダー/明日へのYELL』発売時のメール、2014.9.7)

伊野尾くんはしばしば私たちファンに返事を催促するという無理難題を課してくる。

とはいえ、伊野尾くんは、そこで確かな繋がりや返事をもらうことを真剣に欲しているわけではないようだ。

伊野尾くんの言葉は、私たちはいつもアイドルという言ってみれば虚像を追いかけているけれど、アイドルもまた顔の見えない、匿名の不特定多数の「きみ」に向かって延々とメッセージを送り続けなくてはいけないんだなということを突きつけてきて、ある意味はっとさせられる。

それは、もしかしたらアイドルとしては、弱み、と言われるところなのかもしれない。アイドルというのは、必ずあるその「距離」をあたかもないかのように見せる、語りかける、そうゆう術に長けているように思うからだ。

でも、私は伊野尾くんに関して、それを伊野尾くんが克服すべき弱みとも思わなくて、そうゆう本来あるけどなんとなくないことにされている、そうゆう「距離」というものに敏感な、伊野尾くんの持っている鋭敏な感覚がとても素敵だなと思う。別に伊野尾くんはそれを悲観しているわけでもないようで、ただ事実としてそのことを淡々と、フラットに受け止めてるようでもあって、それはアイドルとファンというだけでなく、伊野尾くんの対人関係のフラットな感覚にもつながる。

結局結論はいつも変わらないのだけれど、私は伊野尾くんのそうゆうところがたまらなく好きだ。

もしHey!Say!JUMPがオムニバスドラマをやったら。

TwitterでみたJUMPちゃんオムニバスドラマ妄想に触発されて書き殴った。(完結しました!)

とある街のとある喫茶店。都会でもなく田舎でもないその街の、駅から程近い場所にあるその店は、カフェというほど小洒落てもなく、かといってチェーン店ほど雑然としてなく、そのちょうどいい雰囲気が居心地がよいようで、サラリーマンから学生までいつもさまざまな客が訪れていた。名物は先代のオーナー(竹中直人)直伝の美味しい珈琲。

ー今日も、一杯の珈琲と一つの物語がこの店にやってくる。ー

〜珈琲を淹れる薮くんの映像とともにオープニング〜

第一話 中島裕翔の場合
あらすじ
保険会社に入社して3年目の裕翔くんが、自分のできることとできないこと、思い描いていた理想や未来と現実との間で悩みながらも、仕事を通して自分と向き合い成長する等身大の姿を描く。

冒頭
保険会社で働く裕翔は珈琲をひとくち啜ると大きな溜息をついた。あまりに溜息が大きかったので伝票を置きにきた店員(薮)がちょっと驚いたように一瞬眉を上げたが、慣れているのかすぐ何事もなかったかのように戻って行った。裕翔は少し苛々していた。後ろの席に座ったカップルが何が楽しいのか馬鹿みたいに笑ってるのも耳障りだ。いい歳してパフェなんか頼むなよ。昨日、岡田先輩に言われた言葉が頭から離れない。入社して3年、仕事にも慣れてきた。上手いことやれてると思っていた。でも、自分がやりたいことってなんだったのか。

第二話 髙木雄也の場合
あらすじ
ホストクラブで働く雄也が、ある日喫茶店に来る途中でちょっと風変わりでおしゃべりで人懐っこいお婆さんと偶然出会い、お婆さんに調子を狂わされつつも、次第に心を通わせていく。一見近寄りがたいホスト雄也の心優しい一面にときめくハートフルストーリー。

冒頭
雄也はこの街から電車で3駅先にある繁華街のホストクラブで働いている。出勤前の夕方、いつもこの店で一杯の珈琲を飲むことにしている。雄也は自分の生活が好きだった。ホストクラブではNo.1ではないけれどそこそこ固定客も着いているしオーナーからの信頼も厚い。キャバ嬢のあけみちゃんとOLの加奈と不倫中の人妻景子さんとのコンスタントな肉体関係も良好だ。何の問題もない。休日は愛車に乗って海へドライブする。好きな音楽をかけながら。昼前にベッドを出て、シャワーを浴びて、トーストに野菜ジュースの簡単な食事。完璧だ。予想外の出会いやアクシデントは必要ない、そう思っていた、あの日までは。

第三話 有岡大貴の場合
あらすじ
突然付き合っていた彼女から別れを告げられたフリーターの大貴。フられてどん底まで凹むけど、友達とサッカーして焼肉くってたらまあいっかってすぐに楽しくなっちゃって、でも最終的に「私にはやっぱり大ちゃんしかいない」って言われて、なんとなく釈然としないし、女の子の気持ちとか全然わかんないけど、やっぱりまあいっかって、「俺も!大好き!」って笑顔で伝える、なんてことない男の子の日常を描いたドラマ。

冒頭
「ねぇ私たちもう別れよ?」俺は頭が真っ白になった。なんでだ。さっきまで、ほんの2時間前まで、らぶらぶだったじゃないか。待ち合わせして(ちょっと遅れちゃったけど)ゲーセン行って、UFOキャッチャーで彼女が欲しがってたジバニャンをとってあげてもちろん彼女は喜んでたし、そのあとちょっと疲れちゃったからって喫茶店に入ってパフェを食べて…「あっもしかしてパフェの苺を俺が食べちゃったから?まじでごめん!」彼女はふるふると首を振って言った。「前から思ってたの。私と大ちゃんはなんか合わないみたい。」意味がわからない。なんでだよ!!!

第四話 山田涼介の場合
あらすじ
顔面はイケメンなのになぜだか女の子にモテない山田くんが、彼女をつくる!運命の人を探すんだ!と意気込んで合コンに挑み、そこで出会った年上の女性に猛アタックするラブコメディ。

冒頭
「俺、オレンジジュース」「ジンジャーエールで」「コーラお願いします」口から出かけた「珈琲を頼め珈琲を」という言葉をぐっと抑えながら店員はニッコリ笑って注文をとる。三人組(山田、知念、岡本)は大学の同級生のようで、暇を持て余した大学生らしく午後の早い時間からやってきては各々会話もせずに携帯をいじったり、試験前だと言ってやばいやばいと連呼しながらやる気があるんだかないんだか申し訳程度に参考書を開いたりしては長居をしていた。

「あ〜〜彼女欲しーーっ」「山ちゃんそればっかりじゃん」「や、だって重要よ?俺の運命の人はどこー!?」「運命の人って古くない?」「まあまあ、出会いが欲しいってこと!それでね、俺考えた」「何を?」「合コンをしようと思います!!やっぱさ、出会うには合コンが早いって、って知念聞いてる?」「…あ、ごめん聞いてなかった」「なんだよ!聞けよ!」
なんだか上の空の知念はおいておいて、俺は圭人に段取りを説明した。決戦は来週の金曜日、年上の女性が集まる合コンであること、年上の女性にモテるためにはやっぱり株の話の一つや二つできたほうがいいだろうということで「はじめての株式入門」という本を昨日から読み始めたこと。ともかく何が何でもそこで運命の彼女を見つけて、あわよくば「お持ち帰り」してやるんだ!「どうしたの?山ちゃん、顔がにやけてるよ」「うっせ。ともかく圭人も協力頼むよ!な!」

第五話 知念侑李の場合
あらすじ
霊感が強い知念少年が喫茶店で関西弁のうさんくさい幽霊に出会い、いやいやながらも幽霊が成仏するために現世に残してしまった後悔を解決すべく、一緒に協力してあげるファンタジーコメディ。

「…って知念聞いてる?」「…あ、ごめん聞いてなかった」「なんだよ!聞けよ!」「ちーちゃん様子変じゃない?大丈夫?体調わるい?」
ああ、大丈夫と空返事をしながら、知念は目を泳がせた。整理しよう。この席にいるのは誰だ?僕と山ちゃんと圭人。3人。そうだよな。じゃぁあの四人目は誰だ?山ちゃんの隣に座っているあの男は誰なんだ。男は懐っこいニコニコした笑顔を知念に向けて、いたずらっぽくニヤっとすると手をひらひらと振った。まただ。また見てしまった。知念はがっくりと肩を落とした。小さい頃から人より霊感が強かったけど得をしたことなんて一度もない。面倒なことばっかりだ。
「じゃぁ俺ら先行くからね」2人が先に店を出ると知念は男と向かいあった。「山ちゃんの合コンうまくいくとええなあ?」「いや、どなたですか?」「あっ俺?俺は大倉。幽霊や!下の名前はただよしやからたっちょんて呼んでな!」「いやいやいや、幽霊やっておかしいでしょ?」「ゆーり!お前を男と見込んで頼みがある!」ほらね、やっぱり面倒なことばっかりだ。

第六話 岡本圭人の場合
あらすじ
ツイてない男、岡本圭人が引き起こす、史上最高にツイてない一日の話。一日の最後には最高にツイてる出来事が待っているのだが、それは終わり良ければすべて良しなのか、はたまた次のツイてない出来事への伏線なのか。

冒頭
ガシャン!と音をたててコップが倒れた。「あっすいません」「…洋服濡れちゃったんだけど」「すいませんすいません」店員がすぐにタオルを持って駆け寄ってきて拭いてくれたので、圭人は振り向いてぺこぺこと誤りながら店を出た。「なにやってんだよ!あの人絶対ホストだぜ、怖い人たち出てきたらどうすんだよ」「ごめん山ちゃん、どうしよう」「知らないよ。ったくお前ほんとそうゆうとこあるよ」「うん…」

岡本圭人はツイてない男だった。小学校の入学式も卒業式も、中学校の入学式も卒業式も、高校の入学式も雨だった。高校の卒業式には季節外れのドカ雪が降った。リレーの選手に選ばれた中学校の運動会は、前日に自転車とぶつかって骨折。福引きではいつもポケットティッシュ。今年の正月に引いたおみくじには見覚えのありすぎる「凶」の文字。この歳まで生きていればツイてない人生にも慣れてくるというもので、ちょっとやそっとのツイてなさくらいでは逆にびくともしないという心持ちにすらなってくる。
しかし、それにしてもだ。それにしても今日はひどいんじゃないか。朝は目覚まし時計が壊れていた。よく壊れるので3つ用意しているのにその全てが、だ。走っていると道を迷った外国人とお婆さんに声をかけられる。電車は遅延。当然のようにバイトには遅刻し、店長にこっぴどく叱られた。大学でしょんぼりしているところを友人の山田と知念に誘われて来たいつもの喫茶店ではうっかり水を零してしまった、ホストみたいな人に。きっとあのひとは怖いホストでこれから仲間がたくさんきておどされたり殴られたりするかもしれない、と思いつくなかで最低のケースを想定して、圭人はこれからくるツイてない出来事に心の準備をした。しかし、ツイてない出来事とはいつも全く想定していない角度からやってくるものであり、圭人はまだこれが今日という日の序章にすぎない。ということを知らなかった。

第七話 伊野尾慧の場合
あらすじ
文学部の大学院生である伊野尾は、喫茶店の窓際の席でいつもひとり読書をしていた。伊野尾くんが図書館でたまに顔を合わせる名前も知らない女性に恋をして、本を介して少しずつ仲を深めていく、ほのかで淡い恋心を描いたラブストーリー。
 
冒頭
本の虫、とよく言われる。自分でもそうだと思う。物ごころついた時から本が好きだった。地元の図書館にある児童書は全て読んでしまったし、図鑑、辞書、家にある通信販売のカタログにいたるまで夢中になって読みふけった。好きな本について研究したいと、文学部に進み、大学院で研究を続けている。文学の世界は興味深く、また自分のペースで続けられる研究生活というものも彼には合っていたようで、それなりに有意義で充実した生活だ。それでも何か論文の材料を見つけるために、何かの目的を持って読むのではない、ただただ本の世界に浸るだけの読書を求めて、近くにある図書館で手に取った本を借りてきては、いつもこの喫茶店で読書にふけっていた。何の変哲もない喫茶店なのだが、それが逆に気取っていなくて感じがいいし、適度に騒がしい店内の声も読書に集中するには適している、と彼は思っていた。なにより珈琲が美味い。
今日、彼は少し興奮していた。半年くらい前から図書館で顔を合わせるようになり、なんとなくお互いを認識するようになり、次第に会釈をするようになり、会うと短い挨拶を交わすようになった。そして、今日はついに、名前を聞いた。噛み締めるように心の中でその名前を唱えてみる。自分はいったい彼女の何に惹かれているのか、と考える。いつもひとつにぴしりと結わかれた黒い髪、耳についた星の飾りのピアス、白い肌、俯くと影を落とす長い睫毛。とりわけ好きなのは本を触る彼女の手だ。丁寧に優しく十分に注意して棚から本を取り出す彼女の手つきはいっそ官能的ですらある、と彼は思った。
「ガシャン」というけたたましい音ではっと我に返る。見回すとさっきまで隣のテーブルにいた大学生が、狭い店内を通る時に他の客の水を倒したようだった。開いた本に目をやると、ほとんど読み進んでいないことに気づく。「思春期の男子高校生でもあるまいし」とひとりごちて苦笑した。そうだ、この本が読み終わったら、今度は思い切ってこの喫茶店に誘ってみよう。とびきりうまい珈琲があるから、と。それはとてもいい考えに思えたので満足げにうなづくと、彼は目を落とし再び本の中の世界へと戻った。

第八話 八乙女光(と薮宏太)の場合
あらすじ
臨時休業日の喫茶店。いつもとは違う静かな店内で、自分で淹れた珈琲をゆっくりと飲んでいる薮のもとに、いつも食材を配達してくる光がやってくる。珈琲を飲みながら話す二人のお話。


冒頭
珈琲を淹れていると勝手口がカランカランと開いた音がした。「ちわーっす。あれ?やすみ?」「前から言ってただろ」「冗談だよ、覚えてるって。あ、俺にも珈琲淹れてよ」返事をするよりも前に光はするりと細い身体を滑らせるようにカウンターに座っていた。猫が嫌いなくせに猫みたいなやつだ、と俺は思う。「バイトとか入れれば?若い女の子とか」「そんな余裕ねぇよ」もう見飽きたであろうメニューをぺらんぺらんとめくりながら光が言う。「なんかさぁ古いんだよね。パフェとか、今時頼むやついんの?」「こないだカップルが頼んでたよ」「かーっ来る客も古いんだな」相変わらず光は口が悪い。「やっぱさ、なんつうんだっけ、フレンチトースト?みたいなの、やったら?駅の向こうの店、あれ始めてからすんげえ行列だぜ?」「いいんだよ、行列なんてできなくて。喫茶店は、お洒落じゃなくていい、気取らない方がいいんだ…」「…ただ珈琲さえ美味しければ、だろ?先代の口癖。」そうだ、光は俺よりもずっと前から知っているのだ、先代のことも、そしてこの店のことも。子供の頃に両親が離婚した光は、仕事で帰りの遅い母親の帰りをよくこの店で待っていた、と以前聞いたことがあった。自分のことをあまり話したがらない光のことだし、それ以上はこちらからも聞かなかったのだが。俺が淹れた珈琲をゆっくりと飲むと光はこちらを見てニヤリとした。「だいぶ上手くなったじゃん、淹れるの」「これでも人気の味なんだけどね」まったく、叶わないな、と思う。俺は、いつもより少し緊張しながら淹れた三杯目の珈琲を、光の隣の空いた席にそっと置いた。
 
〜fin.〜
 
あとがき
妄想という妄想を総動員したオムニバスドラマ、完全なる自己満足だけど楽しかった!ぜひ、いつか、ほんとうにJUMPちゃんたちのオムニバスドラマが実現しますように!


伊野尾くんが舞台に初主演する。

こんなに嬉しいことってあるか。

 

私の!自担の!Hey!Say!JUMPの伊野尾慧くんが、舞台「カラフト伯父さん」の主演を果たすことが決定いたしました!!!!!!

もう何度でも言いたい。

私の!自担の!Hey!Say!JUMPの伊野尾慧くんが、舞台「カラフト伯父さん」の主演を果たすことが決定いたしました!!!!!!

ちょっと2015年明けてまだ8日しか経ってないとは俄かに信じがたいくらいめまぐるしい2日間が過ぎた。え、地球まだ8回しか回ってないの??嘘だね。私の中ではもうぐるんぐるん高速回転キメてるんだけど。地球まわりすぎ。

 

昨日1月7日早朝、仕事に出かける支度をいそいそとツイッターを覗いた私の下に飛び込んできたのが「おしゃれヘアカタログ単独表紙」の一報だった。なんじゃそりゃ。「単独表紙」。もうそれだって飛び上がりたいくらいうれしくって、実際ほとんどスキップしながら出勤した。伊野尾くんの2015年明るすぎるだろう。晴れ晴れしく幕を開けるにもほどがあるだろう。私の中で伊野尾くんの時代の到来を告げるファンファーレが高らかに鳴り響き、街中の人々はみな花吹雪をまき散らしながら踊り歩いていた。

実はこの一報を聞いた昨日の私は、伊野尾くんの2015年の大快進撃を確信し、それを全て丁寧に記録をしなければ、という使命感のもとで、はてなぶろぐに「伊野尾くんの2015年」という記事を作成し、「1月7日 おしゃれヘアカタログ単独表紙が決定する」って打ち込んで、そっと「下書きを保存する」をクリックした。これから来る伊野尾くんの活躍をひとつのこらず打ち込んでいって、12月31日それを眺めて幸せな一年だったって振り返るんだって思ってた。

まさかその1日後「1月8日 舞台初主演が決定する」って打ち込むことになるとはさすがにその時の私も思ってなかった。

私の想定をはるかに超えてくる伊野尾くんが、ありえないほどかっこいい。

今日は仕事が忙しかった。ばたばたしていた。朝ちょっと嫌なことがあって、暗い気持ちで家をでた。心ががさがさしていた。いつもよりも少し遅くなったランチタイム、携帯を開くと1通のメールが届いていた。

「Hey!Say!JUMPメール伝言板

昨日の「おしゃれヘアカタログ」のことかしら、それとも裕翔くんの月9のなにかかしら、そんな気持ちでメールを開いた。

「伊野尾慧出演 舞台「カラフト伯父さん」決定!」

いや待ってくれ。決定!じゃないから。そんな突然に軽い調子で言われても困る。ちょっと待ってくれお願いだから待ってくれ。少し理解する時間をくれ。これはいったいどう意味だ。

私は頭からもう一度その文字を呼んだ。伊野尾慧、うん、知ってる。出演?舞台?カラフト伯父さん???決定??????えっ、これって伊野尾くんが、「カラフト伯父さん」っていうタイトルの舞台に出演するっていうこと?もしかしてそうゆうことが書いてあるの???えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

嬉しい。

 

嬉しいと楽しみしかない。

 

「カラフト伯父さん」とは、震災を描いた物語であるらしい。2005年に岡田義徳さん主演で上演されており、神戸を舞台に、阪神大震災で心に深い傷を負った3人が希望を取り戻すまでを心温まる筆致で描いた物語だという。私は伊野尾くんのことを何も知らないけど、私が想像するにそれは伊野尾くんがこれまでやってきたこととそしてこれからやりたいと思っていることのまさに交差点のような仕事なのではないか、と思った。そうゆう仕事が降ってきたのほんとうによかったねって思うし、それは伊野尾くんが取ってきたものだから、伊野尾くん本当にかっこいい。2005年にやった公演の情報を見る限り、「涙と笑い、 エロス、残酷あり、スピーディーな場面処理あり」「意思の疎通のズレが大きな波紋に広がる怖さ、身勝手さの悲しさ三者三様のダメ人間ぶりにはごく普通の人間像でもある」といった劇評から、演劇としてもすごく面白そうな、私が好きそうな予感がぷんぷんしている。

もうあまりに嬉しいから記事とかリンク貼るよ。

Hey!Say!JUMP伊野尾慧、主演舞台『カラフト伯父さん』4月上演決定 - エンタメ - ニュース - クランクイン!

ちなみに2005年の公演に関するページはこちらみたいです。トムプロジェクト

 

嗚呼ほんとうに伊野尾くんを好きになってよかった。100ぱーせんとの自信を持って、宇宙で一番幸せだ!!!って叫びたい気分だ。馬鹿みたいに叫んで飛び回りたい。ぴょんぴょんじゃんぷしながら帰りたい。

初めてのお芝居で、初めての主演で、きっとすごく大変だと思う。私なんかが想像できないくらい、とても大変なことだと思う。すごく苦労すると思う。でも伊野尾くんはきっとすごく立派に、不器用であってもしなやかに、やってのけるんだろうなって思ってる。そしてぜったい伊野尾くんの人生の中に残る大きな経験だってわかるから、それを今一緒に目撃できる有難さに涙する。去年伊野尾くんを見つけた自分を褒めたい。

いったいこれからどんな伊野尾くんを見せてくれるのか楽しみで楽しみでたまらない。未来が楽しみで堪らない人を好きになったことがすっごく誇らしいし世界中に自慢してまわりたい!!!!

 

伊野尾くん、舞台主演おめでとうございます!!!!!

すっごく楽しみです!!!!!!

 

「自担」と呼ぶことを決めた。

 

私は、Hey!Say!JUMPの伊野尾慧くんを「自担」と呼ぶことに決めました。

 

以下は、死ぬほど長くて死ぬほどくだらない自分の気持ちの吐露です。この手の記事がちょっとした不快感や寂しさや苛立ちみたいなものを生じさせてしまう可能性はわかっていて、でもやっぱり言葉にしておこうかなと思ったりして、ちょっと悩みつつキーボードを叩いています。

自分の気持ちを言葉にすることがどちらかというと苦手だ。それは怖い。自分の気持ちに折り合いをつけること、そもそも折り合いをつけなければいけないのか。そんな気持ちがぐるぐるとまわっていて、記事を書いては消し、書いては消しを繰り返した。

「担降り」問題は複雑で深刻だ。 自分が「担降り」したのか、と言われるとなんか違う、と思う。「担降り」というのはいまいちしっくりこないなと思っていたので、明確に言葉にするのを避けていた。でもなんでしっくりこないと思っているのか、そうゆうところを含めて一度言葉にしておこうと思った。だってこれは人生の転機だから。人生の転機、馬鹿かよって私の中のもう一人の私が冷静に言うけど、別の私はやっぱり真剣な顔で「これは人生の転機」って言っている。

 

私は、2009年頃、嵐の相葉くんのファンになりました。

そもそも、人生においてジャニーズを好きになるとは思わなかった。これまでまったくジャニーズやアイドルと無縁の生活を送ってきた私は、アイドルを好きになる、ということに不慣れだった。アイドルのような虚像を好きになるというのは、とても不安で心許ないことのように思えていた。

そんななかで嵐は信頼感があった。この5人がいれば、今後も絶対に、悲惨なことにはならないだろう、しないだろうという信頼。どんなことがあっても嵐なりにきちんと答えを見つけて進んでいくんだろう。その答えがどんなものであれ、私はそれを信頼して受け止めることができるだろう。これはおそらく世代的なものもあるのだけど、当時の嵐からは「アイドル」への気恥ずかしさが時折滲み出ていて、それは、アイドルは自分とは違う感覚を持った、自分とは違う世界の、かけ離れた人種なのだと思っていた私の凝り固まった偏見や先入観をふっとほぐしてきて、そして同じ感覚を持った人間として見た5人は圧倒的に魅力的だった。おそらくそうやってはまったひとは多いのではないか。私は嵐の身に纏う「信頼」を愛していた。いや、愛している。

相葉くんを好きになった理由、それはもちろん言わずもがな世界一イケメンでかっこよくておしゃれで、絶対的な激モテ男子で、加えて綿菓子のように儚げな一面と、でも尚且つその自らの繊細さをそのままに受け止められるだけの強さを持っていたからであるし、私は基本的にひねくれた人間だからひねくれた人間のことをひねくれながら好きになる傾向があるんだけど、生まれて初めてアイドルを好きになったとき、私はそんなひねくれをすべて取り去ってアイドルとして大正解な相葉くんをただまっすぐに好きでいたい、と思ったのだ。相葉くんは、ひねくれた理由をだらだらと並べる必要もなく、「だって好き」と思える人だと思った。

一方で、私のなかで「担当」という制度はそこまで輪郭をもったものではなくて、ぼやっとした曖昧なものだった。相葉くんが一番好きだし、なんとなくそれを担当というのだろうと思っていた。今から思えばずいぶん気楽に相葉くんのことを好きでいたと思う。私は、選択して享受する立場だったし、神輿を担ぐという意識はなかった。嵐のメディア露出の多さがそのような好きでいる居方を可能にさせていた。言ってしまえばそれを「茶の間」というのだろう。でも、それが嵐の懐の広さであり、大多数のファンを抱えている所以であり、それに逆を返せば、私は相葉くんのことが、何の義務感も責任感も使命感もなく、ただただ「好き」だったのだ。

 

初めて「伊野尾くん」という選択肢が自分の中に生まれたときは戸惑った。それまで、私は「嵐だから」好きになったと思っていて。嵐を好きになって、TOKIO関ジャニも好きになったけど、それは嵐と仲がいいから、嵐だからだって思ってた。 「嵐だから」という言葉を、大人になってから急にジャニーズに嵌った自分への言い訳のようにしていた部分があったんだとも思う。でも、伊野尾くんは そんな言い訳を取っ払うくらい、ものすごい勢いで私の心の中に入ってきて掻き乱してきた。

これは本当に悔しいのだけど、私は伊野尾くんを初めて認識したときのことをよく覚えていない。ふとした拍子にTLに流れてきて名前を知っていたのだと思う。「気付いた時には伊野尾くんは心の中に居た」ということにして自分をなだめている。強く認識したのは、2014年1月末、伊野尾くんが金髪にしたという一報がTwitterを駆け巡った時だ。そこからは本当にフィーバー状態だった。金髪、DS伊野尾回、Ainoarika、なるようになるさ。(2014年2月の出来事については長くなるので別記事にまとめました。人生を変えた25日間のこと~伊野尾慧、金髪狂想曲~ - teacoのブログ)この怒涛の一か月が私の心を決定づけていく。そしてこの頃から、伊野尾くんのことを考えては言葉にできず涙する日々を送り始める。比喩的に泣けるとかでなく、伊野尾くんのことを考えると本当に涙がこぼれることに驚いた。3月には、ドームコンが発表されて、わけもわからないまま申し込む。友達もいないのに、なぜ躊躇せず申し込もうと思ったのか、ただただ何かに突き動かされるような衝動が働いていた。FCに入っていなかったのでローチケに申し込んだがあえなく落選。そっかーとか思っていたが、思いがけず声を掛けてもらって入れることになった。このタイミングの良さが恐ろしかった。全てのことが、私が伊野尾くんを好きになるために入念に完璧に計画されたシナリオのように思われた。

そのフィーバーはまだまだ終わらなかった。なるようになるさでは毎週伊野尾くんのあまりの可愛さにむせび泣いた。そして初めて入ったLWMコンが伝説的な素晴らしさだった。そこでアルバム「smart」の発売とアルバムを引っさげたツアー開催の報せ。容赦ない勢いだった。初めて見る伊野尾くんは、白くて可憐で可愛くて美しくて輝いていて目を奪われた。伊野尾くんを目で追っている間、私は息ができなかった。

 

私は、伊野尾くんにお金を落としたい!と強く思った。お金を落としたいという気持ちは、初めてのものだった。それはきっと、現場に足を運ばなければなかなか供給されないとか、これからもっと売れていく知名度を上げていく余地が沢山あるといった環境的なものもあるのだと思うけれど、お金を落とすときの喜びと快感を味わってしまった。

同じ時期に伊野尾くんが好きになった友達に会った。彼女は担降りに真剣に悩んでいた。まっすぐな気持ちをぶつける彼女にちょっと圧倒された。初めて「担当」という言葉の意味を意識した。伊野尾くんを「自担」と呼びたい、という感情が私の中にうまれた。伊野尾くんの神輿を担ぎたい。伊野尾くんを応援したい。伊野尾くんのこれからの一瞬一瞬を、内側から目撃していきたい。一方で、「相葉くんを好き」という気持ちは、伊野尾くんを知る前と後で、本当に一切何も変わらなかった。私は伊野尾くんを好きに なって、「好き」という気持ちが一種類ではないことを初めて知った。「好き」という気持ちがひとつで、その量の多い少ないの違いだったら、ことは随分単純 なのだろうと思う。

その時、私は、彼女に「好きな気持ちは無限だけど、お金と時間は有限だからその配分をどうするか」と言った。そのことは、わりと最初からつまりはそういう問題なんだなと結構冷静に考え至っていた。そのようなことを冷静に考えられていた時点で「担降り」とは少し違ったのかもしれないな、と思ったりする。そうは思っていても、伊野尾くんで初めて「担当」という概念を知ったなどと口にしたら、それが相葉くんのことを好きだったすべてを「結局大して好きじゃなかったのだ」と言っているような気がして、口に出せなかった。他人に言っておいて自分ではなかなか気持ちの整理がつかないどうしようもない話である。「好き」という気持ちの、量の違いではなく種類の違いだと、今では、自分のなかで理解して納得しているのだけど、どうしてもそれを言葉にしたときに帯びてしまう響きの冷徹さに自分でおののいてしまった。だって本当に全く変わらず「好き」なままだったから。

 
私は相葉くんに「アイドルのファンでいる」のことの矜恃を教えてもらった。相葉くんは私にとっていつだって楽しくファンでいられる存在で、相葉くんを好きになって辛いなって思ったことは一度もなくて、相葉くんがメディアを通 して見せてくれること、そして見せたくないって思っているんだろうこと、それらすべてに丸ごと信頼を置いているので、焦燥感や不信感や不安を覚えることな く、いつも幸せな好きという気持ちでいっぱいだった。しつこいようだが「好き」という気持ちに全く変化がないので、今後も、今までと変わらず「好き」でいるんだと思う。「好き」じゃなくなることは一生ないんだと思う。
 
でも私は、伊野尾くんの「担当」になろうと思った。まだ伊野尾くんの知らないところもたくさんある。不安だし、胸がざわざわすることもある。伊野尾くんの圧倒的な、可愛さ、可憐さ、甘美さ、妖艶さ、美しさ、儚さ、その一方で持っている、ごくごく普通の男の子らしさやがさつさ。適当さと素直さ。どんな場面でもいつもぶれずにしなやかに「伊野尾くん」であるところ。その全てをこれから目撃していきたい。伊野尾くんが選択したアイドルという仕事を、ファンという形で応援できる、ということに絶大の喜びを感じる。

 

伊野尾くん、遅くなりましたが、どうぞよろしくお願いします。

 

そして、アイドルを好きになるってこんなに命がけなんだなって、すごい楽しいなって思います。

 

 

人生を変えた25日間のこと~伊野尾慧、金髪狂想曲~

 

2014年2月は私の人生を変える1ヶ月だった。

 

 

 

上の二つは、2月の始まりと終わりの私のツイートである。嘘だろ。唐突に告白してから、伊野尾祭りで狼煙を上げるまで、一か月経っていないのかよ。一体何があったんだよ。同じ人間かよ。自らのツイートから、この決定的な一か月間の騒動を備忘の意味を込めて記録しておきたい。

 

2014年2月1日 伊野尾くん金髪の報せを受けて、私は、Twitter上で初めて伊野尾くんのことが好きだと口にした。初めて口にしたのに、既に謎の使命感の下で伊野尾くんの金髪が掲載された媒体の購入を決意していた。

 

 

 

2月7日 しかしながら、その僅か5日後、伊野尾くんはMステにて黒髪を披露した。その時の衝撃ツイートが以下。

 

 

 

 

2月8日 サタジャニが発売され、今はもう失われてしまった金髪の伊野尾くんが掲載される。大雪の日だったがあまりの貴重さに買いに走る。その日家を出たのはサタジャにを買いに行くためだけだった。

 

2月10日 初めてジャニウェブで伊野尾くんの日記を読む。その文章の巧みさとあざと可愛さに打ち抜かれる。

 

 

2月14日 AinoarikaのCDとDVDを見る。冒頭の「こんなひらけととこきて」の伊野尾くんの発音の可愛さにのけぞって、リピートして、全く進まない現象が起きる。

 

 

この時に生じた気持ちは結局いままで変わっていない。いまでもどうしたらいいかわからなくて苦しんでいる。そのころからツイートも「伊野尾くんかわいくてつらい」「伊野尾くんかっこよくて死ぬ」をぶつぶつと繰り返すだけの「伊野尾可愛い辛いbot」と化すようになる。

 

2月18日 ダークシステム恩田回が放送される。伝説のインド回である。それまでダークシステムを全く見ていなかったが、とりあえず見なければと思って観る。その結果言葉にならないさけび「あああああ」「えええええ」を上げつづけ、死にかけた、そして、以下。

 

 

2月19日 Twitterのプロフィール欄に「いのおくん」の文字を加えたまさにその日、伊野尾くんの金髪が「役作り」であるという衝撃の事実が出回る。

 

 2月25日 「役作り」が橋田壽賀子ドラマ「なるようになるさ2」だということが判明。まさかの不良役の金髪。そしてこのツイート。

 

もうすっかり嵌っている。嘘だろう。怒涛の一か月過ぎる。全く容赦ない。この一か月を経た後、なるようになるさの放映、LWMコンの参加、smartの発売、ツアーの参加と、私は着々と伊野尾くんに嵌っていく。初めて伊野尾くんを知り、初めて伊野尾くんに堕ちた一か月間。楽しくて忙しくて辛くて激しい記念すべき濃密な一か月間だった。

JUMPと私と2014。


はじまりは、楽曲大賞だった。

2014年1月、私は流れるタイムラインにかじりついていた。TLは、ジャニーズ楽曲大賞という催しで沸きに沸いていた。(もはや説明するまでもないと思いますが「ジャニーズ楽曲大賞」を知らない方がいたらジャニーズ楽曲大賞2013をご覧ください。)


蛇足になるが、少し個人的なことを書かせてほしい。私は、嵐10周年の大バブル時に生まれて初めてジャニーズという世界を知った。が、その後、仕事が忙しくなったこともあり、一時全く追わなくなっていた。2013年後半、Twitterを再開したことを契機として、リハビリがてらのぬるいヲタク生活を送っていた。とはいえ、それは今思えば、ジャニーズという大海原の浅瀬でちゃぷちゃぷと遊んでいたにすぎなかった。

ジャニーズのその年発売された曲を、私はほとんど知らなかった。もちろん投票もしていなかった。しかし、なんとなく見始めてみると、どの曲もコメントが秀逸ですっかり引き込まれてしまったのだ。

コメントから興味を惹かれる曲もいくつかあった。レンタルショップで借りてこようかな…と頭の中にいくつかの曲名をメモしながら追っていた、その楽曲大賞で、一位を勝ち取ったのがHey!Say!JUMPの「Come On A My House」だった。

思い起こしてみれば、私はその時、その曲を全くもって知らなかったのだから、一年で人はずいぶんと変化するものだと思う。ちゃぷちゃぷ水遊びをしていた浅瀬が、今でははるか遠くに見える。

カモナが一位を取った瞬間、Twitterでは、新時代の到来への期待感に満ちた賛辞で溢れ返り、その中に「カレーは無駄じゃなかった」などという意味不明なコメントが差し挟まれていた。

ふむ。と思い、私はとりあえずネットで動画を漁った。便利な時代である。再生ボタンを押すと、PCのモニター画面の向こうでは赤いお洋服を着て黒いブーツを履いた男の子たちがキラキラと踊っていた。

「に、人数が多い…」

嵐の5人組を見てきた私にとって、9人という人数は衝撃的な多さだと思った。修学旅行とか部活動とか、そういうかるい集団行動じゃないか、と思ったのを覚えている。

「Come On A My House」は楽曲大賞で一位になったのも納得のキャッチーなアイドルソングだった。聞き終わるとすぐに「カモナマイハウス♪」と口ずさむ自分がいた。気付けば手もぱたぱたしていた。私はそれから何度も繰り返し再生ボタンを押した。その度に赤い服に黒いブーツを着た集団がわっちゃわっちゃと出てきて、大層ご機嫌な感じで歌い踊っていた。


可愛かった。 


とても可愛かった。全員まるっと可愛かったし平和だった。顔の綻びを抑えることができなかった。画面をみながらニコニコしてしまった。兎にも角にも可愛かった。ちょっとびっくりした。というのも、もうたぶんこれから先そういう見方をできなくなってしまうと思うので、ここで、何も知らなかった一般人だったころのJUMPの印象を書き残しておこうという意味をこめて書くのだが、しつこいようだが私はJUMPを何も知らなかったのだ。デビューした時、Hey!Say!で平成ってぶっとんだ名前だなと思ったのを覚えている。シビアなことを言うとそれ以降の印象は何もなかった。個人でいうと、知念くんはデビューしたときにその可愛らしさから私の中の「天使っていたんだ枠」*1に入っていたので認識していた。その後も、大野君のことが大好きな子として印象深かった。山田くんは探偵学園Qを見ていたので、その後TVで見かけるとずいぶん大きくなったんだなと思っていた。高木くんはやはりごくせんが大きかった。でもごくせん以後でなくなっちゃったなっていう印象もあった。それ以外の人については、ほとんど名前も顔も一致していなかった。半沢直樹すら見ていなかった私は、あの期待の新人若手俳優中島裕翔くんのことさえ知らなかったのだ!!私の馬鹿!!!!

そんなわけで、2014年早々私はJUMPにまんまとカモナマイハウスされることになるのだが、その日の私はまだ知らなかった。名前も知らなかったこの子たちのCDを買い、ファンクラブに入り、コンサートに行き、遠征をする未来が待っていようとは!!楽しい楽しい大航海時代が幕を開けていたとは!!!!!!


そして私は伊野尾くんに出会った。(それについてはまた別のお話)


まだ2ヶ月もあるのでまとめるのは早いが、この1年間、ほんとに楽しい以外の感情が浮かばなかった。楽しい!楽しい!って叫んで飛び跳ねてたら1年過ぎていた。私は、アイドルを好きになることについてわりと慎重なスタンスをとっているつもりだったのに、面白いくらいのスピードで転がり落ちて行った。JUMPの引力は強かった。2014年にJUMPを知れて本当に良かった。伊野尾くんを知れてよかった!!!!

来年はもっとツアーに行きたいし、もっともっとテレビでも雑誌でも目にしたい。まさに、もっと君を知りたいし、もっと君に触れたいし、膨らむ気持ちが止まらないというやつなので、Come On A My Houseにはほんとに頭が上がりません。



*1:他には、オール電化の家のCMをしていた濱田龍臣くんや、千葉雄大きゅんが所属