「ソフティモ」ってほぼほぼ伊野尾くんじゃん。

「自担」と呼ぶことを決めた。

 

私は、Hey!Say!JUMPの伊野尾慧くんを「自担」と呼ぶことに決めました。

 

以下は、死ぬほど長くて死ぬほどくだらない自分の気持ちの吐露です。この手の記事がちょっとした不快感や寂しさや苛立ちみたいなものを生じさせてしまう可能性はわかっていて、でもやっぱり言葉にしておこうかなと思ったりして、ちょっと悩みつつキーボードを叩いています。

自分の気持ちを言葉にすることがどちらかというと苦手だ。それは怖い。自分の気持ちに折り合いをつけること、そもそも折り合いをつけなければいけないのか。そんな気持ちがぐるぐるとまわっていて、記事を書いては消し、書いては消しを繰り返した。

「担降り」問題は複雑で深刻だ。 自分が「担降り」したのか、と言われるとなんか違う、と思う。「担降り」というのはいまいちしっくりこないなと思っていたので、明確に言葉にするのを避けていた。でもなんでしっくりこないと思っているのか、そうゆうところを含めて一度言葉にしておこうと思った。だってこれは人生の転機だから。人生の転機、馬鹿かよって私の中のもう一人の私が冷静に言うけど、別の私はやっぱり真剣な顔で「これは人生の転機」って言っている。

 

私は、2009年頃、嵐の相葉くんのファンになりました。

そもそも、人生においてジャニーズを好きになるとは思わなかった。これまでまったくジャニーズやアイドルと無縁の生活を送ってきた私は、アイドルを好きになる、ということに不慣れだった。アイドルのような虚像を好きになるというのは、とても不安で心許ないことのように思えていた。

そんななかで嵐は信頼感があった。この5人がいれば、今後も絶対に、悲惨なことにはならないだろう、しないだろうという信頼。どんなことがあっても嵐なりにきちんと答えを見つけて進んでいくんだろう。その答えがどんなものであれ、私はそれを信頼して受け止めることができるだろう。これはおそらく世代的なものもあるのだけど、当時の嵐からは「アイドル」への気恥ずかしさが時折滲み出ていて、それは、アイドルは自分とは違う感覚を持った、自分とは違う世界の、かけ離れた人種なのだと思っていた私の凝り固まった偏見や先入観をふっとほぐしてきて、そして同じ感覚を持った人間として見た5人は圧倒的に魅力的だった。おそらくそうやってはまったひとは多いのではないか。私は嵐の身に纏う「信頼」を愛していた。いや、愛している。

相葉くんを好きになった理由、それはもちろん言わずもがな世界一イケメンでかっこよくておしゃれで、絶対的な激モテ男子で、加えて綿菓子のように儚げな一面と、でも尚且つその自らの繊細さをそのままに受け止められるだけの強さを持っていたからであるし、私は基本的にひねくれた人間だからひねくれた人間のことをひねくれながら好きになる傾向があるんだけど、生まれて初めてアイドルを好きになったとき、私はそんなひねくれをすべて取り去ってアイドルとして大正解な相葉くんをただまっすぐに好きでいたい、と思ったのだ。相葉くんは、ひねくれた理由をだらだらと並べる必要もなく、「だって好き」と思える人だと思った。

一方で、私のなかで「担当」という制度はそこまで輪郭をもったものではなくて、ぼやっとした曖昧なものだった。相葉くんが一番好きだし、なんとなくそれを担当というのだろうと思っていた。今から思えばずいぶん気楽に相葉くんのことを好きでいたと思う。私は、選択して享受する立場だったし、神輿を担ぐという意識はなかった。嵐のメディア露出の多さがそのような好きでいる居方を可能にさせていた。言ってしまえばそれを「茶の間」というのだろう。でも、それが嵐の懐の広さであり、大多数のファンを抱えている所以であり、それに逆を返せば、私は相葉くんのことが、何の義務感も責任感も使命感もなく、ただただ「好き」だったのだ。

 

初めて「伊野尾くん」という選択肢が自分の中に生まれたときは戸惑った。それまで、私は「嵐だから」好きになったと思っていて。嵐を好きになって、TOKIO関ジャニも好きになったけど、それは嵐と仲がいいから、嵐だからだって思ってた。 「嵐だから」という言葉を、大人になってから急にジャニーズに嵌った自分への言い訳のようにしていた部分があったんだとも思う。でも、伊野尾くんは そんな言い訳を取っ払うくらい、ものすごい勢いで私の心の中に入ってきて掻き乱してきた。

これは本当に悔しいのだけど、私は伊野尾くんを初めて認識したときのことをよく覚えていない。ふとした拍子にTLに流れてきて名前を知っていたのだと思う。「気付いた時には伊野尾くんは心の中に居た」ということにして自分をなだめている。強く認識したのは、2014年1月末、伊野尾くんが金髪にしたという一報がTwitterを駆け巡った時だ。そこからは本当にフィーバー状態だった。金髪、DS伊野尾回、Ainoarika、なるようになるさ。(2014年2月の出来事については長くなるので別記事にまとめました。人生を変えた25日間のこと~伊野尾慧、金髪狂想曲~ - teacoのブログ)この怒涛の一か月が私の心を決定づけていく。そしてこの頃から、伊野尾くんのことを考えては言葉にできず涙する日々を送り始める。比喩的に泣けるとかでなく、伊野尾くんのことを考えると本当に涙がこぼれることに驚いた。3月には、ドームコンが発表されて、わけもわからないまま申し込む。友達もいないのに、なぜ躊躇せず申し込もうと思ったのか、ただただ何かに突き動かされるような衝動が働いていた。FCに入っていなかったのでローチケに申し込んだがあえなく落選。そっかーとか思っていたが、思いがけず声を掛けてもらって入れることになった。このタイミングの良さが恐ろしかった。全てのことが、私が伊野尾くんを好きになるために入念に完璧に計画されたシナリオのように思われた。

そのフィーバーはまだまだ終わらなかった。なるようになるさでは毎週伊野尾くんのあまりの可愛さにむせび泣いた。そして初めて入ったLWMコンが伝説的な素晴らしさだった。そこでアルバム「smart」の発売とアルバムを引っさげたツアー開催の報せ。容赦ない勢いだった。初めて見る伊野尾くんは、白くて可憐で可愛くて美しくて輝いていて目を奪われた。伊野尾くんを目で追っている間、私は息ができなかった。

 

私は、伊野尾くんにお金を落としたい!と強く思った。お金を落としたいという気持ちは、初めてのものだった。それはきっと、現場に足を運ばなければなかなか供給されないとか、これからもっと売れていく知名度を上げていく余地が沢山あるといった環境的なものもあるのだと思うけれど、お金を落とすときの喜びと快感を味わってしまった。

同じ時期に伊野尾くんが好きになった友達に会った。彼女は担降りに真剣に悩んでいた。まっすぐな気持ちをぶつける彼女にちょっと圧倒された。初めて「担当」という言葉の意味を意識した。伊野尾くんを「自担」と呼びたい、という感情が私の中にうまれた。伊野尾くんの神輿を担ぎたい。伊野尾くんを応援したい。伊野尾くんのこれからの一瞬一瞬を、内側から目撃していきたい。一方で、「相葉くんを好き」という気持ちは、伊野尾くんを知る前と後で、本当に一切何も変わらなかった。私は伊野尾くんを好きに なって、「好き」という気持ちが一種類ではないことを初めて知った。「好き」という気持ちがひとつで、その量の多い少ないの違いだったら、ことは随分単純 なのだろうと思う。

その時、私は、彼女に「好きな気持ちは無限だけど、お金と時間は有限だからその配分をどうするか」と言った。そのことは、わりと最初からつまりはそういう問題なんだなと結構冷静に考え至っていた。そのようなことを冷静に考えられていた時点で「担降り」とは少し違ったのかもしれないな、と思ったりする。そうは思っていても、伊野尾くんで初めて「担当」という概念を知ったなどと口にしたら、それが相葉くんのことを好きだったすべてを「結局大して好きじゃなかったのだ」と言っているような気がして、口に出せなかった。他人に言っておいて自分ではなかなか気持ちの整理がつかないどうしようもない話である。「好き」という気持ちの、量の違いではなく種類の違いだと、今では、自分のなかで理解して納得しているのだけど、どうしてもそれを言葉にしたときに帯びてしまう響きの冷徹さに自分でおののいてしまった。だって本当に全く変わらず「好き」なままだったから。

 
私は相葉くんに「アイドルのファンでいる」のことの矜恃を教えてもらった。相葉くんは私にとっていつだって楽しくファンでいられる存在で、相葉くんを好きになって辛いなって思ったことは一度もなくて、相葉くんがメディアを通 して見せてくれること、そして見せたくないって思っているんだろうこと、それらすべてに丸ごと信頼を置いているので、焦燥感や不信感や不安を覚えることな く、いつも幸せな好きという気持ちでいっぱいだった。しつこいようだが「好き」という気持ちに全く変化がないので、今後も、今までと変わらず「好き」でいるんだと思う。「好き」じゃなくなることは一生ないんだと思う。
 
でも私は、伊野尾くんの「担当」になろうと思った。まだ伊野尾くんの知らないところもたくさんある。不安だし、胸がざわざわすることもある。伊野尾くんの圧倒的な、可愛さ、可憐さ、甘美さ、妖艶さ、美しさ、儚さ、その一方で持っている、ごくごく普通の男の子らしさやがさつさ。適当さと素直さ。どんな場面でもいつもぶれずにしなやかに「伊野尾くん」であるところ。その全てをこれから目撃していきたい。伊野尾くんが選択したアイドルという仕事を、ファンという形で応援できる、ということに絶大の喜びを感じる。

 

伊野尾くん、遅くなりましたが、どうぞよろしくお願いします。

 

そして、アイドルを好きになるってこんなに命がけなんだなって、すごい楽しいなって思います。

 

 

人生を変えた25日間のこと~伊野尾慧、金髪狂想曲~

 

2014年2月は私の人生を変える1ヶ月だった。

 

 

 

上の二つは、2月の始まりと終わりの私のツイートである。嘘だろ。唐突に告白してから、伊野尾祭りで狼煙を上げるまで、一か月経っていないのかよ。一体何があったんだよ。同じ人間かよ。自らのツイートから、この決定的な一か月間の騒動を備忘の意味を込めて記録しておきたい。

 

2014年2月1日 伊野尾くん金髪の報せを受けて、私は、Twitter上で初めて伊野尾くんのことが好きだと口にした。初めて口にしたのに、既に謎の使命感の下で伊野尾くんの金髪が掲載された媒体の購入を決意していた。

 

 

 

2月7日 しかしながら、その僅か5日後、伊野尾くんはMステにて黒髪を披露した。その時の衝撃ツイートが以下。

 

 

 

 

2月8日 サタジャニが発売され、今はもう失われてしまった金髪の伊野尾くんが掲載される。大雪の日だったがあまりの貴重さに買いに走る。その日家を出たのはサタジャにを買いに行くためだけだった。

 

2月10日 初めてジャニウェブで伊野尾くんの日記を読む。その文章の巧みさとあざと可愛さに打ち抜かれる。

 

 

2月14日 AinoarikaのCDとDVDを見る。冒頭の「こんなひらけととこきて」の伊野尾くんの発音の可愛さにのけぞって、リピートして、全く進まない現象が起きる。

 

 

この時に生じた気持ちは結局いままで変わっていない。いまでもどうしたらいいかわからなくて苦しんでいる。そのころからツイートも「伊野尾くんかわいくてつらい」「伊野尾くんかっこよくて死ぬ」をぶつぶつと繰り返すだけの「伊野尾可愛い辛いbot」と化すようになる。

 

2月18日 ダークシステム恩田回が放送される。伝説のインド回である。それまでダークシステムを全く見ていなかったが、とりあえず見なければと思って観る。その結果言葉にならないさけび「あああああ」「えええええ」を上げつづけ、死にかけた、そして、以下。

 

 

2月19日 Twitterのプロフィール欄に「いのおくん」の文字を加えたまさにその日、伊野尾くんの金髪が「役作り」であるという衝撃の事実が出回る。

 

 2月25日 「役作り」が橋田壽賀子ドラマ「なるようになるさ2」だということが判明。まさかの不良役の金髪。そしてこのツイート。

 

もうすっかり嵌っている。嘘だろう。怒涛の一か月過ぎる。全く容赦ない。この一か月を経た後、なるようになるさの放映、LWMコンの参加、smartの発売、ツアーの参加と、私は着々と伊野尾くんに嵌っていく。初めて伊野尾くんを知り、初めて伊野尾くんに堕ちた一か月間。楽しくて忙しくて辛くて激しい記念すべき濃密な一か月間だった。

JUMPと私と2014。


はじまりは、楽曲大賞だった。

2014年1月、私は流れるタイムラインにかじりついていた。TLは、ジャニーズ楽曲大賞という催しで沸きに沸いていた。(もはや説明するまでもないと思いますが「ジャニーズ楽曲大賞」を知らない方がいたらジャニーズ楽曲大賞2013をご覧ください。)


蛇足になるが、少し個人的なことを書かせてほしい。私は、嵐10周年の大バブル時に生まれて初めてジャニーズという世界を知った。が、その後、仕事が忙しくなったこともあり、一時全く追わなくなっていた。2013年後半、Twitterを再開したことを契機として、リハビリがてらのぬるいヲタク生活を送っていた。とはいえ、それは今思えば、ジャニーズという大海原の浅瀬でちゃぷちゃぷと遊んでいたにすぎなかった。

ジャニーズのその年発売された曲を、私はほとんど知らなかった。もちろん投票もしていなかった。しかし、なんとなく見始めてみると、どの曲もコメントが秀逸ですっかり引き込まれてしまったのだ。

コメントから興味を惹かれる曲もいくつかあった。レンタルショップで借りてこようかな…と頭の中にいくつかの曲名をメモしながら追っていた、その楽曲大賞で、一位を勝ち取ったのがHey!Say!JUMPの「Come On A My House」だった。

思い起こしてみれば、私はその時、その曲を全くもって知らなかったのだから、一年で人はずいぶんと変化するものだと思う。ちゃぷちゃぷ水遊びをしていた浅瀬が、今でははるか遠くに見える。

カモナが一位を取った瞬間、Twitterでは、新時代の到来への期待感に満ちた賛辞で溢れ返り、その中に「カレーは無駄じゃなかった」などという意味不明なコメントが差し挟まれていた。

ふむ。と思い、私はとりあえずネットで動画を漁った。便利な時代である。再生ボタンを押すと、PCのモニター画面の向こうでは赤いお洋服を着て黒いブーツを履いた男の子たちがキラキラと踊っていた。

「に、人数が多い…」

嵐の5人組を見てきた私にとって、9人という人数は衝撃的な多さだと思った。修学旅行とか部活動とか、そういうかるい集団行動じゃないか、と思ったのを覚えている。

「Come On A My House」は楽曲大賞で一位になったのも納得のキャッチーなアイドルソングだった。聞き終わるとすぐに「カモナマイハウス♪」と口ずさむ自分がいた。気付けば手もぱたぱたしていた。私はそれから何度も繰り返し再生ボタンを押した。その度に赤い服に黒いブーツを着た集団がわっちゃわっちゃと出てきて、大層ご機嫌な感じで歌い踊っていた。


可愛かった。 


とても可愛かった。全員まるっと可愛かったし平和だった。顔の綻びを抑えることができなかった。画面をみながらニコニコしてしまった。兎にも角にも可愛かった。ちょっとびっくりした。というのも、もうたぶんこれから先そういう見方をできなくなってしまうと思うので、ここで、何も知らなかった一般人だったころのJUMPの印象を書き残しておこうという意味をこめて書くのだが、しつこいようだが私はJUMPを何も知らなかったのだ。デビューした時、Hey!Say!で平成ってぶっとんだ名前だなと思ったのを覚えている。シビアなことを言うとそれ以降の印象は何もなかった。個人でいうと、知念くんはデビューしたときにその可愛らしさから私の中の「天使っていたんだ枠」*1に入っていたので認識していた。その後も、大野君のことが大好きな子として印象深かった。山田くんは探偵学園Qを見ていたので、その後TVで見かけるとずいぶん大きくなったんだなと思っていた。高木くんはやはりごくせんが大きかった。でもごくせん以後でなくなっちゃったなっていう印象もあった。それ以外の人については、ほとんど名前も顔も一致していなかった。半沢直樹すら見ていなかった私は、あの期待の新人若手俳優中島裕翔くんのことさえ知らなかったのだ!!私の馬鹿!!!!

そんなわけで、2014年早々私はJUMPにまんまとカモナマイハウスされることになるのだが、その日の私はまだ知らなかった。名前も知らなかったこの子たちのCDを買い、ファンクラブに入り、コンサートに行き、遠征をする未来が待っていようとは!!楽しい楽しい大航海時代が幕を開けていたとは!!!!!!


そして私は伊野尾くんに出会った。(それについてはまた別のお話)


まだ2ヶ月もあるのでまとめるのは早いが、この1年間、ほんとに楽しい以外の感情が浮かばなかった。楽しい!楽しい!って叫んで飛び跳ねてたら1年過ぎていた。私は、アイドルを好きになることについてわりと慎重なスタンスをとっているつもりだったのに、面白いくらいのスピードで転がり落ちて行った。JUMPの引力は強かった。2014年にJUMPを知れて本当に良かった。伊野尾くんを知れてよかった!!!!

来年はもっとツアーに行きたいし、もっともっとテレビでも雑誌でも目にしたい。まさに、もっと君を知りたいし、もっと君に触れたいし、膨らむ気持ちが止まらないというやつなので、Come On A My Houseにはほんとに頭が上がりません。



*1:他には、オール電化の家のCMをしていた濱田龍臣くんや、千葉雄大きゅんが所属

金平糖のようなそれ。

伊野尾くんの声が好きだ。

高くて、鼻にかかっていて、コケティッシュだ。伊野尾くんの声って基本高音なのに、鼻にかかっているからか、キンキンするわけでないところが聞いていて心地いい、そして同時に胸をくすぐられるような声をしている。金平糖のような声だ。そんな伊野尾くんの声を楽しみながらsmartを改めて聞いてみた。

 

#1 諦めることもできたけど/FOREVER
全体的にオラオラした曲調の中に差し挟まれることによって、伊野尾くんの声のコケティッシュさがより一層際立ち、刹那的に響くというケースの良い例。

#2 この日のために用意したプラン/Ready Go
こちらは打って変わって可愛い曲。可愛い曲に可愛い声は誰が聞いたって合うっていうにきまってる。何度聞いてもプランが「ぷぁ」にしか聞こえなくてかわいい。

#3 そうさbeautiful world/Ready Go
伊野尾くんの声の高さを活かすソロパート。「~さ」とか「~なんだ」とか「~なのかい?」といった日本語と伊野尾くんの声の親和性は非常に高いので、伊野尾くんにジブリ映画の声優をやってほしいと常々思っている勢としては大勝訴なパート割。そして「beautiful world」。美しい伊野尾くんが「美」について唄うっていうだけで胸アツってやつだし、さらに、「f」の音をきちんと下唇を噛んだ感じで発音する伊野尾くんの声がすごくいい。


#4 誰かが笑っていても/切なさ、ひきかえに
高い!高い!高音!!あぶなっかしくて私の中にある庇護欲という庇護欲がフル動員されて体中の毛穴がぶわっと開く音がします。毎回。

#5 悲しい狂おしい壊れるほどに/切なさ、ひきかえに

2014年の日本で伊野尾くんが「悲しい狂おしい壊れるほどに」なんていう日本語を声に出し、それを同じ世界で耳にできたことを神に感謝するとともに、そんな日本語を生み出した薮くんにまず感謝しなければならないパート。


#6 ほら新しい 火を灯してく/Candle
一語一語を大切に歌っているところが非常に微笑ましい。目を閉じてこのパートを歌っている伊野尾くんの口の動きを想像しながら聞くようにしている。きっと「あいうえお」の口をはっきり開けているんだとおもう。それから細かく言えば、「新しい」の「しい」がとても「sh」なところが好きだ。

#7 大切なことほど言いにくいよ/パステル
「大切な」の「つ」音が高いので、伊野尾くんの声が鼻から抜けていく感じで響いて、毎回新鮮にきゃっ♡となる。きゃっ♡


#8 焦っていてぼーっとしてる間に カモメ生意気に笑う/コンパスローズ
ここの歌詞を伊野尾くんにあてた人はほんとに才能があるとおもう。ともかくかわいい。光くんが書いた「カモメ生意気に笑う」という日本語がまずいいし、伊野尾くんの声の魅力をさらに引き出す「ナ行」「マ行」の法則*1からいっても「カモメ」「ナマイキ」って素晴らしい日本語だ。ナマイキという単語をこんなに小生意気に可愛く発音できる人って他にいる???伊野尾くんが生意気に笑ってるカモメさんだったのカナ?ってなるソロパート。それから「ぼーっとしてる間に」の「ぼー」の鼻にかかり方がすごい。もはや鼻がつまっているのではないかと心配になるレベルで鼻にかかっている。可愛い。鼻かんであげたくなる。長いソロパートで、前半と後半に分けずに歌わせてくれたことにも感謝である。

#9 煙たい説教も聞こえない/Ride with me
こちらの「ない」もまたいい。「a」の発音が「ae」に近い、その浅い感じのところがたまらなくいいんだ。「ない」が小生意気で「煙たい説教も聞こえない」という歌詞とよく合っている。これも歌詞と声がぴったり合ったケース!!!!

#10 A beautiful girl 気持ち上がる 目が合うだけで Mellow Mellow/RELOAD
「メロウメロウ」最初聴いたときの衝撃は今でも忘れられない。こちらも「FOREVER」と同様にオラオラした曲の中で際立つ伊野尾くんの声のコケティッシュさであり、このコケティッシュさが曲全体のアイドルらしさを担保しているといっても過言ではないのではなかろうか、と思ってします。そしてこちらもまたbeautifulという単語を美しい伊野尾慧が発しているという。もはや「beautiful」という単語に感謝の念すら覚える。美しいという意味を持ちながらなおかつ「b」「f」といった破裂音で伊野尾くんの声を聴かせてくれるなんてすばらしい単語だ。

#11 振り向く君がはにかんで 一瞬時が止まった/はじまりメロディ

Candleもそうですが、こうゆうまっすぐとした綺麗な歌詞とメロディの曲では、伊野尾くんはアレンジを入れたりせずただただシンプルに丁寧に歌うのですね、ということに気づかせてくれたパート。ここのパートを聴くと、春の白く眩しい光のなかに立つ、白いシャツを着た伊野尾くんの姿が浮かんでくるので、今すぐ映画関係者はそうゆう邦画の撮影に入ってください。

#12   まっすぐに届けたい/はじまりのメロディ

まっすぐに伝わってる!!!めっちゃまっすぐに伝わってくるよ!!!!!!

#13 運命の人なんてフレーズ/Ainoarika

もう言うまでもないことかもしれますが、「フレーズ」の「フ」の「f」音ですよね。ええ。

#14 進め進めビート感じて/My World

まずはじめに有岡くんと伊野尾くんにこの同じパートを割り振ったのは誰ですか。挙手してください。そして私と握手しよう。同じ歌詞なのに歌い方が全く違う!!素晴らしい!!いやいや、それぞれの持ち味十二分に発揮しすぎだろう。お友達が「進むスピードが全然違う〜」って言って天才かと思った。有岡くんは周りのものをなぎたおしながらガシガシと進んでいって、伊野尾くんは華麗なステップで障害物をするするとよけながら進んでいくのでしょう。ビートを感じて。世界って素晴らしいなと思わせてくれるパート。

#15 そうさ、自分だけはじかれてるような気がして/ともだちだよ

こちらは「そうさ」が「そーさっ」っていう発音で、その軽さが素晴らしく小気味よく耳に響く。ウエハースのような伊野尾くんの「そうさ」だ。自分だけはじかれてるような気がしちゃってる伊野尾くんが可愛い。私のなかで伊野尾くんが唇突き出して「ちぇっ」ていいながら道の小石を蹴飛ばしている。かなり可愛い。


以上、smartにしぼって書いてみた。ここまで書いてみてあれだけど、もし伊野尾くんのパートじゃねえよあほんだらってことだったら、すみません。

ああ伊野尾くんの声ほんとに好きだ。

*1:伊野尾くんは舌が長いから「タ行」「ナ行」「マ行」といった舌を上顎にくっつける言葉において、いっぱいくっつき口の中の空洞が少ない感じの発音になるんじゃないかという自説。

ありぺーぱー書き出しにみる有岡力について。

今日は有岡くんの話。


書き出しって重要だ。

最初の一文のでその文章が面白いかどうかの印象って決まるし、その印象はだいたいにして合っていたりする。そもそも書き出しがつまらないと読み進めてもらえないということだってある。世の中には「小説の一行目」という本が出版されたり、私が大好きなデイリーポータルZでは「書き出し小説大賞」なるコンテストがある。インターネットを探せば「読者を惹きつける文章の始め方」みたいなハウツー記事がわんさかでてくる。

さて、ジャニーズWebで連載されているJUMPaperにおける有岡大貴の文章、通称ありぺ。その書き出しが毎回毎回素晴らしいのだ。

なにはともあれ、冒頭だけ羅列したから読んでくれ。もう毎回読んでるよ知ってるよという人も改めてまとめて読んで見て欲しい。


2014.8.3
へい!おまち!!
真夏の大貴だよ! 

 2014.6.1

よっ!

この前、財布の中身を整理していたら有和歌様って書いてある領収書を見つけました。
有和歌です。
じゃなくて
有岡です!!!笑

2014.3.30
うっす!
俺、有岡大貴!

2014.1.26
せいやっ!!はっ!
どうも皆さん2014年Ver.の有岡だよ!

2013.11.24
ちわす!
昔から不思議と、たくわんが好きです。
有岡でごわす!

2013.9.22
ちゃーん!
この間、最新の体重計で測ったら身体年齢が17歳と出ました22歳有岡です…笑

2013.7.21
いやー...長かった。
本当に長い戦いだった。

2013.5.19
でん!
高木雄也ですか?
いいえ。有岡大貴です笑

 

どうですか?すごいでしょ? 改めて書き出しに着目してまとめて読むとより一層凄いでしょ?ちょっと才能がありすぎるだろう。

記事を書くにあたり、他のメンバーの冒頭部分も見てみたのだけれど、やはり一番一般的なのは「どうも、○○です」という書き出しで、毎回少しずつ変えたり、逆に毎回同じで定型化させていたりするタイプがあった。ちなみに圭人くんは英語ではじまりがちだった。

有岡くんの書き出しも、基本的にはこの「どうも、○○です」の型にのっとっているものの、まずなによりも第一声のキャッチーさが突き抜けている。「でん!」「ちゃーん!」「せいやっ!!は!」あたりになるともうどうしたらそんな日本語が思いつくのか、才能に嫉妬して頭を抱える。

私が特に好きなのは「よっ!」です。「よっ!」こんな短いたった四文字の言葉に、人をぐっと惹きつけ、かつ有岡くんらしさを存分に詰め込めるなんて、この男、天才である。

「どうも、○○です」の基本形に近況を加えて行くということはわりとやられている手法だが、その追加される近況の質についてもやはり光るものがある。そして「たくわんが好き」に対して「有岡でごわす」と続けられるセンス。自分の名前を基本的に「有岡」と名乗る有岡くんが好きだし、「真夏の」には「大貴」と続ける有岡くんの言葉選び、しつこいようだがほんとに天才。「真夏の大貴」とかキャッチーなフレーズすぎる。

「どうも、○○です」が定型であることを逆手に取ったまさかの「高木雄也ですか?」という疑問文にはぐうの音もでない。うーん。否定から有岡ですに持って行くとは。しかもケフィアかよ。

ちなみに伊野尾くんの書き出しは以下。

2014.8.18
昨日は福岡でコンサートでした!

2014.6.16
こんにちは!
いいお天気!プール入りたい(ぐー)

2014.4.15 (あいうえお作分)
あったかいですね!
いい天気で4月だし
うきうきした気持ちです。

2014..2.10
雪がすごいですね
みんな大雪大丈夫でしたか??

2013.12.10
今日は取材です!
ブルドッグと撮影しました!犬の野性的な臭いがしました!

2013.10.6
寒い!急に寒くない?
風邪引くわ笑!!

2013.8.6
暑いね!暑いよね!
夏休みどっか行った?

2013.6.4
おはよう!!
最近天気がよくて気分がいいよね(にこ)
お散歩したくなる(にこ)


絵文字がでないので私の勝手な括弧書きなのはご了承願いたい。伊野尾くんの書き出しは「どうも、○○です」型に当てはまらず、唐突に話が始まる。ちなみに裕翔りんも結構そのタイプ。ただ話題は天候のことという誰にとっても非常にマイルドなかたちから始めることが多く、それはすごく伊野尾くんらしくてとてもいいな、と思う。「暑いね!暑いよね!」の2ヶ月後が「寒い!急に寒くない?」なのも微笑ましさの極みだ。それから、「お散歩」や「お天気」といった冒頭から可愛さをアピールするところなんか小憎らしいくらいだ。普段の言葉遣いはそんなによくないのに。あと気付いたのは、みんなわりと一日二日遅れると謝罪が冒頭に入るのに、伊野尾くんは一度たりとも謝っていなかった。あっぱれな伊野尾慧である。好きだ。結局。

ここのところ、口を開けば有岡くんは天才だといつもいつもうわ言のように唱える日々を送っていたが、じゃぁ具体的になにがどう天才なのかを考える一助にしようとまとめてみた。次回のありぺ回が楽しみだ。

指の先にあるそれ。


伊野尾くんの爪が好きだな、と思っている。

これはあらためて言うまでもないことだが、伊野尾くんは指がきれいだ。
白くて細くて長い繊細な指をしている。
ピアノをやっているからかもしれない。

伊野尾くんは顔が赤ちゃんみたいなので、顔を見ているとこの人まだ生まれて間もないんじゃないかなと思ってしまうけれど、指を見るとしゅっとした綺麗な24歳の男の子の指なので、そのアンバランスさにすごくどきどきする。

そして、その指の先についている爪も、また、とてもいい。

爪。指の先ある表皮の角質が硬化したもの。それがこんなに魅力を秘めていたといままで思ってもみなかった。
          
伊野尾くんの爪は、指に対してとても大きいという特徴を持っている。指のほとんどを爪がすっかり覆っていて、横からはみだしたりしていない。伊野尾くんの爪は、指の丸まりに沿ってなだらかなカーブを描いている。形はすっきりとした楕円形で、だいたい短く切りそろえられていて、でも時々少し伸びていたりする。とても清潔感がある感じのいい爪だ。

伊野尾くんの爪の表面は、人工的にぴかぴか光ったりしているわけではないのに、ごつごつしたりざらざらした荒らっぽいところがなくて、自然で柔らかいピンク色をしていて、そしてとてもなめらかだ。


伊野尾くんの爪をはじめてみたとき「あ」と思わず声がでた。伊野尾くんは目も唇も鎖骨の間にある黒子も美しくて可愛いけれど、こんな指の先にあるものすら綺麗なんだと驚いた。伊野尾慧は、美しい微細な欠片を集めてできてるんだろうか。きっとそうなんだと思う。


大阪は雨だった。

※これはレポートなどでは全くなくて、ただただ自分の気持ち悪い感情を吐露するだけの文章です。ただし話の流れ上セトリなど一部ネタバレを含みますのでご注意ください。




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伊野尾くんをみていると、ときどき会場中の歓声が、音楽が、不思議なくらいすーっと消えて、伊野尾くんの動きがスローモーションになっていく瞬間があって。人が恋に落ちる瞬間ほんとに時間は止まるんだなってビッグ・フィッシュ的なことを頭の隅で考えたりしながら、私は、今までペンライトを振っていた右腕もだらりと下げ、口をぽかんとあけながら息をすることも忘れて、その白い肌を、黒い髪を、ただただ凝視するしかなかった。ステージで舞い踊る伊野尾くんは、本当に白くてつややかで美しく細くて薄くてエロくて可愛くて、どうしたって視線をそらすことなどできなかった。


 


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8月2日、しとしとと雨が降る蒸し風呂のような暑い大阪でHey!Say!JUMPの全国ツアー「smart」がスタートした。私は2日の2部に入ってきたよ!


 


私にとっては2回目のJUMPコンで、 初めて自力で取ったチケットで、初めての遠征で、しかも1人での参加だった。日常生活においてだいたいのことはお一人様で行動しがちな自分の性格がジャニヲタライフにおいて役立ち、こんなフットワークの軽さを発揮するとは思いもかけなかった。それにしても伊野尾くんに堕ちてからヲタクの階段を駆け上がる、いや駆け落ちる?スピードがすごいし、いままでには感じたことのなかった「お金を落とす」ことへの喜びが半端ない。恐ろしい男である。


 


私の席はバックステージほぼ正面の中段で、良い席とは言えないものの、それでもその距離から見た伊野尾くんはドームで見たときよりもはるかに近く、大きく見えて、今までをテレビ画面を介して、印刷物として、双眼鏡のレンズ越しに、といったフィルターを通して見ていた伊野尾くんが、急に人間としての存在感を持って目の前に立ち現れてきたので、私は、伊野尾くんがひとりの人間として存在し、動いているというその事実にまず唖然としてしまった。


 


コンサートは、とにかく踊る。すんげー踊る。え?まだ踊る?というくらいに踊る。さすがは全員20代前半のグループ、という若さの持つ力を思う存分に見せつけてくる。気持ちがいい。踊れるということを、9人という大人数で魅せる揃ったダンスを自分たちの売りにしていきたいのだという強い意志をびんびん感じる。平成生まれの一見ふわふわわちゃわちゃした可愛い子たちの中にある意固地なくらいに泥臭くて尖った譲れない心意気に泣く。息をきれぎれにしながらそれでも生歌を響かせる山田涼介の刹那的な美しさたるや!!!!!知念ちゃんは最初から最後まで涼しい顔してテンションがあがるとぴょんぴょん跳ねてキレッキレの踊りを踊っていたので、この子ほんとすごいな…と再認。グループ内で絶対的にフィジカルの弱い伊野尾くんはいったい大丈夫なのかと何度も心配になるのだけど、辛そうに汗をかきながら踊る伊野尾くんは、それはそれはエロくて必死。必ず死ぬという意味で私が必死。


 


セトリ全部をレポする能力もないし、上記のような状況であとからレポを読んでも「そんなことあったんだ!」ということもあったりして、お前は会場で意識を失っていたんじゃないか疑惑が浮上するありさまなので、とりいそぎ特筆すべきことだけを書かせていただきたいが、なによりもまず中盤にSchool Girlがかかったときの爆発的な会場の盛り上がり。JUMPがスクガという楽曲を手に入れたことを神様に感謝せずにはいられない!!!神様サンキュ―――――――!!!!!会場も盛り上がるし、JUMPちゃんたちも盛り上がる。JUMPちゃんたちが盛り上がっているのを見て、会場がまた盛り上がる、という盛り上がりの相乗効果。こんな幸せな方程式ってあるか。ちなみにMCで山田くんが「スクガで盛り上がりすぎるのほんと注意。そのあとのウィークエンダーまじきつい」って言ってました。でも盛り上がっちゃうJUMP可愛い。伊野尾くんが端っこゆえに先頭になって腕をびっしびっしとうごかしてにこにこ笑ってる姿を近くで拝めて3回くらい天に召されかけた。あぶない。



それから曲を聴いた段階から薄々感づいてはいたものの3ユニット曲という取組みの良さが筆舌に尽くしがたい。尽くしがたいとかいってぐだぐだ書くのだけど。まずユニットの別れ方からして、やっぱりパワーバランスとかいろいろ考えるのだろうかみたいな邪知をよそに、「ぐっちょっぱー」とかいう宇宙一平和でかわいい方法で分かれた3組のユニットがそれぞれの趣向をこらしてパフォーマンスをするって!!!しかも、そのどれもが本当に神がかってすばらしい!!!ここは涅槃か!!!涅槃のショータイムか!?!?


山田くんがいつもは担当しないひかにゃんにセリフを言わせるんだという試みをさせたことも大正解だし、「怪盗」とか「エロ」とかいうワードに忠実に世界観を作ってくるところになんとなく真面目さを感じて微笑ましいし、結果としてでてきたあのエロさは会場中を阿鼻叫喚に陥れたし、ていうか高木くんエロすぎるし。別に全くそうゆう設定ではないのに、なんとなくユニット対抗勝負!みたいな捉え方をして、負けたくないって言っている知念くんの負けず嫌いさは愛おしさの塊だし、真面目な人たちがそろっちゃってやばいネタで負けちゃう!パフォーマンスでがんばろ!って言って、実際ダンスの精度とかすごい上げてきてキレキレのダンスを踊る知念ちゃんチーム可愛い。


そして、それぞれ個々のファンの人数の単純な総和でいったら正直なところきっと少ないであろう愛追I隊が奇跡的な化学反応によって「Oh!アイドル」という怪物曲を生み出したことはジャニーズの歴史にも大きく残るくらいの事件だと思う。新たな伝説が生まれたと確信した。


会場に入る前、グッズ列に並んでいるときから、後ろに並んでいるギャルも、前に並んでいる家族連れの4歳くらいの女の子も、みんなが「Oh!アイドル」を口ずさんでいて、「えっ!」てなった。「えっシングル曲だっけ?」「えっ定番曲だっけ?」「えっむしろ日本を代表する名曲だった?」くらいの。「Oh!アイドル」が巻き起こした会場中の一体感は、無条件に気持ちがよく、純粋に「楽しい」という感情でつつまれたそれはそれは幸せな時間だった。嗚呼いますぐ会場に行ってオカモトケイト!!と力の限り叫びたいという衝動が、キーボードをたたいている今もこみあげてきて収まらない。


黄色の鉢巻に黄色のトレーナーに短パンを履いた伊野尾くんは、笑ってしまうくらい面白いんだけど、実際笑ってる暇などないくらい全ての瞬間において可愛くて、本当にアイドルだった。私は伊野尾くんのコケティッシュで甘ったるいあの声が好きだ。短パンからぴょいと出た小枝のような細い足、そこからのぞいている白くて小さな膝小僧。伊野尾くんと膝小僧!そんなの文字にして並べてみたって素晴らしい。


曲中にある「君が太陽なら…僕は洗濯物」という我らが天才有岡大貴(23)による才能が溢れすぎるあの台詞のとき、伊野尾くんはにこにこした笑顔のまましゃがんで、ゆっくりと手をついて、ごろんと転がった。そしてそのままその細くて長い手足を投げ出して、びろんと大の字になった。伊野尾くんのでんぐりがえりは、全ての動きがのそりとしていて、大層可愛かった。また空気が止まった。あとから、他の回ではへろへろの側転を披露したと聞いた。


smartコン全体としては私が想像していたのとは少し違っていて、そうゆう面での戸惑いが正直少しあった。でも、JUMPコン自体2回目の私にとっては、どんな曲中 でももう聞き飽きたよ、みたいなこともなかったし、JUMPちゃんたちもきっとそうゆう層のことを意識してのことだったのだと思うし、実際にJUMPのコンサートという土台を崩さずにここまで新曲を盛り込んできたセトリは、なんというかすごく贅沢な盛り合わせのようだった。ただ、パンフを読んでいると「全員が20代を迎えた今、かっこいいJUMPを見せていきたいけれど、かわいいJUMPというのがJUMPの強みだし、やっぱりそこで盛り上がるお客さんもいるし」というようなことを結構みんな口々に言っていて、それはなんだかJUMPという枠組みのなかに自分たちを押し込んでしまっているようにも聞こえ、もしそうだったら全然そんな心配せずに、ただやりたいことを好きにやってくれていいんだよと、背中を押してあげたい歯痒さが無きにしもあらず。私は、自分たちが楽しいと思うことをやって勝手にもりあがっているアイドルを眺めるのが好きだ。むしろ置いてけぼりになるくらいでいいと思っている。


とかなんとか言ったが、2回目のJUMPコン、全力で楽しんだ。一人参加で恥ずかしいという気持ちは不思議なくらい消えて、今考えるとよく一人であんなに騒いだなと思うし、周りのひとからは痛いやつだと思われていたのかもしれない。まあいいか。楽しかったし。初めに勇気を出して隣の人に話しかけて、「伊野尾担です。一人ですが騒いだらすみません。」と事前申告し、隣の人たちが「全然いいよ!私たちも騒ぐよ!」と言ってくれたのをいいことに、「伊野尾くん可愛い!可愛いよー!!」と腰ぬかして寄り掛かったのはちょっと反省している。隣に座ったお姉さまがたは終わってから楽しかったですね!と言ってくれた。優しい。


会場を出ると、大阪城がライトアップされていて綺麗だった。雨はあがっていて、湿り気を帯びた、夏の暑い空気が立ち込めていた。